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【探検ふくしまカンパニー】ドローンWORKシステム・いわき市 業務効率化支える技術

2025/10/15 08:00

 生産したドローンが活躍するのは、山間部や農場、災害といった特殊な環境下だ。資材運搬や農薬散布を担うことで依頼先の業務効率化につながっており「人手が不足している現場にアプローチできると自負している」。手島朋広社長(59)は力を込める。

 前身は車の電子部品を製造販売する市内の会社の一部門。ドローンに将来性を感じた手島社長が操縦士を養成するためのスクールを展開していたところ、ドローンの製造を依頼されるなど事業拡大の可能性が見え始め、2018年に独立した。

 主力は資材運搬用の「イーグル」と農薬散布用の「アグリワーク」の両シリーズ。イーグルシリーズのドローンが運べる資材の最大積載量は15~40キロ。林業や送電鉄塔の保守点検の現場で、苗木やボルトをはじめとした資材の運搬に利用されている。

 自社設計で製造・販売するドローンへの信頼は大きく、災害時など救助の現場での資材搬送用として自治体への導入実績もある。現在は本県の補助を受けて「消火ドローン」を開発中だ。9月には地元の常磐消防署と合同で土砂災害を想定した救助訓練も行った。

 専門商社の古河産業(東京都)と共同で昨年、資材運搬用ドローンの運用を担う新会社を設立した。操縦に必要な国家資格全般に対応するスクール事業も継続しており「いわきから拠点を広げ、全国の運搬作業を一手に引き受けたい」。手島社長はさらなる発展へ意気込む。


◇所在地 いわき市常磐関船町1の10の14(本社)

◇創業 2018年

◇売上高 2億円

◇従業員数 21人

◇勤務形態 フルタイム正社員

◇事業内容 ドローンの製造・販売・開発、操縦スクールなど

◇公式サイト https://d-w-s.co.jp/

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