人間文化研究機構の国文学研究資料館(国文研)のホームページにある「収蔵歴史アーカイブズデータベース」で「富岡町下郡山区有文書」のデジタル画像が公開されている。自由に閲覧できる。
国文研は2023年7月、東北の自治体で初めて同町と「学術交流・協力に関する基本協定」を締結。同町の博物館「とみおかアーカイブ・ミュージアム」が所蔵する古文書の整理作業や調査を進めている。
公開されたのは、江戸時代中期から昭和中期までの下郡山村の文書や大字郡山・郡山区の文書約80点。最も古い文書は、1706(宝永3)年に下郡山村の名主らが作成した村の水帳(土地台帳)だった。調査に関わっている国文研の西村慎太郎教授は「避難している町民の方々の利用はもちろん、研究によって富岡町の歴史・文化がさまざまに解明されていくことを期待している」と意義を語った。