いわき市で今夏に初めてツキノワグマが画像で確認されたことを受け、市は被害防止プランをまとめた。自治体の判断で市街地に出没したクマを駆除できる「緊急銃猟」の態勢を構築、来年1月にも訓練を行う。クマを市街地に近づけさせないための対策の徹底も市民に呼びかけていく。
同市川前地区でのクマの目撃をはじめ、本年度の同市でのクマの目撃情報は9月末現在、15件に上る。過去最多だった2023年度に並んでいるという。同市ではクマの定着の可能性は低いとされるが、近隣から餌を求めて往来する可能性はある。このため、クマによる被害の未然防止を図る目的でプランを策定した。
被害防止に向け、やぶの刈り払いやごみを放置しないことなどを呼びかける。市が公表している目撃マップの活用や山などに入る際には音が出るものを携行することなども求めている。
被害防止プランは市のホームページで確認できる。