五穀豊穣(ほうじょう)や地域活性化などを願って行われる福島市松川町の秋の風物詩「松川提灯(ちょうちん)祭り」が12日に開かれ、ちょうちんをともした山車12台が町内を練り歩き、町は熱気に包まれた。
同市松川町の東地区5町でつくる松川町五町連合と、西地区の七町連合が二手に分かれてスタート。見物客で埋め尽くされた街道をちょうちんの光が照らす中、地域の子どもたちのおはやしに合わせて「わっしょい、わっしょい」という威勢のいい声が通りに響き渡った。
また、地方中核都市の農村部の過疎化問題に着目し、福島大食農学類と地元住民、関連組織や団体が連携する「松川学」プロジェクトの取り組みとして、同大の3年生22人と教授ら8人が山車の引き手として初めて祭りに参加した。美郷若連の鈴木洋介会長は「地域として人手不足を感じるので非常にありがたい。地域活性化につながる取り組みだ。今後もお願いしたい」と話した。