いわき市を中心にスーパーなどを展開する「マルト」と、サツマイモの産地化を進める楢葉町は15日、町内の畑でサツマイモの収穫を行った。浜通りの高校生らが参加し、秋の実りを実感した。今後、高校6校がサツマイモを使った商品を開発し、マルトの店舗で販売していく。
苗植えから商品化まで手がける「楢葉町×マルトさつまいもプロジェクト」の一環で、今年で4年目。町内でサツマイモ生産を手がける「福島しろはとファーム」と連携して実施している。
小名浜海星、ふたば未来、磐城桜が丘、平商の高校生や松本幸英町長ら約150人が参加。畑約1.5ヘクタールから約30トンを収穫した。
小名浜海星高はサツマイモ入りのかまぼこ、練り物を開発する。同高2年の安斎李空さん(17)は「大人から子どもまでおいしく食べてもらえる商品にしたい」と意気込んだ。
マルトの安島大司常務は「多くの人が関わって発展してきた。農業や教育、地域活性化を融合させ、楢葉を日本一の産地にする」と語った。