バレーボールSVリーグ女子のデンソーエアリービーズは25日、ホームの福島トヨタクラウンアリーナでSAGA久光に0―3で敗れ、2連敗となった。順位は14チーム中暫定5位。
デンソーは次戦の26日も同会場でSAGA久光と対戦する。午後1時5分開始予定。

【評】デンソーは守備のミスや相手の激しい攻撃に苦しんだ。第1、2セットは蓑輪やロザマリアを中心に攻撃を仕掛け、一進一退の攻防を繰り広げたが、レシーブミスなどで連続得点を許し、突き放された。第3セットは連係の精度に欠け、点を取りきれなかった。
新加入イェーモンミャ奮闘
デンソーは多くのサポーターが駆けつけたホームでストレート負けを喫した。辻健志監督は「ミスを断ち切れず、不甲斐ない試合をしてしまった」と厳しい表情を見せた。
モンチベレル・ロザマリアや蓑輪幸ら攻撃力に定評がある選手をそろえるデンソー。安定した守備から攻撃に転じるスタイルを強みとするが、この日は相手の緩急をつけたサーブにミスを誘われ、リズムが崩れた。ラリーの場面でもレシーブや連係の精度を欠き、得点を取りこぼした。リベロの川畑遥奈は「相手にやられたというより、ミスでやりたいことができなかった」と振り返る。
厳しい敗戦の中でも、収穫はあった。今年3月に高校を卒業したばかりのアウトサイドヒッター・イェーモンミャが公式戦デビューを果たし、6得点の活躍。劣勢の場面での出場となったが、鋭いスパイクや粘り強い守備でチームをもり立て、「自分のやるべきことに集中できた」とうなずく。
プロとして確かな1歩を踏み出した新鋭は「自分の強みを安定させたい。どんな一点も本気で貪欲に取りにいきたい」と意欲をみなぎらせた。
