バッハ作曲の合唱を中心に活動している郡山バッハ研究会は、メンバーの高齢化や会員の減少に伴い、40年間の活動に幕を降ろす。最後の定期演奏会が11月8日、郡山市のけんしん郡山文化センターで開かれる。同研究会の斎藤和夫会長(80)は「バッハの曲に込められた精神性を届けたい」と話す。
バッハ生誕300年の1985年に、バッハの曲を学びたい有志の合唱の愛好家らで発足。2年に1度定期演奏会を開いてきた。バッハの遺骨が眠るドイツ・ライプチヒの聖トーマス教会でも演奏した。
19回目となる今回の定期演奏会ではバッハの「マニフィカト」と、バッハの死後、バッハ作曲の「マタイ受難曲」をよみがえらせたといわれるフェリックス・メンデルスゾーンの「オラトリオ・聖パウロ第2部」を演奏する。
同研究会会員と聖パウロを歌う会による合唱に、ソリストが4人、音楽大学の教員やオーケストラの首席奏者で構成される「アンサンブルofトウキョウ」がオーケストラを務める。指揮は斎藤会長が務め、総勢約80人で演奏を繰り広げる。
開演は午後2時から。料金は一般3000円、小学生~大学生1000円。チケット購入はけんしん郡山文化センターまたは郡山バッハ研究会会員から。問い合わせは斎藤会長(電話024・933・6705)まで。
