日本文学研究者のロバート・キャンベルさんは25日、郡山市のアサカ理研郡山中央図書館で講演し、「記録に息づく人間の物語~文学と歴史の交差点で」をテーマに考えを語った。
市歴史情報博物館で国立公文書館所蔵資料展「記録から読み解く 日本と郡山の歴史」が開かれているのに合わせて記念講演した。
キャンベルさんは、郡山の印象や自身との関わりを交えながら「紫式部や松尾芭蕉らの作品が現存しているからこそ大河ドラマのようなものも制作できる」と、本や資料を後世に伝えていくことの重要性を強調。「われわれが生きている証しを文化資源として保存していくことが非常に重要だ」と呼びかけた。
11月24日まで資料展 市歴史情報博物館
資料展は11月24日まで開かれ、江戸から近代にかけての貴重な資料が展示されている。福島市出身の作曲家古関裕而が出したはがきなども並ぶ。
時間は午前9時半~午後5時(11月15日は同8時半)。月曜日と毎月最終金曜日は休館。入館料は一般が500円、高校・大学生・65歳以上が400円。中学生以下無料。問い合わせは市歴史情報博物館(電話024・923・8921)へ。
