教育現場で新聞を活用する「NIE(教育に新聞を)」の普及に取り組む県NIE推進協議会は31日、福島市でNIE実践研究会を開いた。参加した学校関係者らが公開授業や意見交換を通じ、新聞の先進的な活用事例に理解を深めた。
NIE実践指定校の桜の聖母学院中(福島市)で、3年生の社会科「マスメディアと世論」の授業を公開した。授業では、高市内閣の発足に関する記事を4紙読み比べ、「公正な世論を形成するために必要なことは何か」という課題について考えた。
生徒らは「政権に対して批判的か肯定的か、新聞社によって記事の書き方が違う」などと話し、「一つの新聞の情報だけをうのみにせず、比較して自分の意見を持つのが大切」とまとめた。
その後、研究会が開かれ参加者が意見交換した。また、日本新聞協会NIEコーディネーターの関口修司氏が有効的なNIE活用について説明。関口氏は「新聞記事を授業への導入などで日常的に使い、世の中の出来事と授業が連動していることを生徒に伝えることが大事」と話した。
