日東紡(福島市)が6日発表した2025年9月中間連結決算は、売上高が574億1200万円(前年同期比8.2%増)、経常利益は過去最高の91億5900万円(同18.6%増)、純利益が68億7800万円(同27.1%増)の増収増益だった。
電子材料事業を中心に高付加価値品の販売が収益を押し上げた。人工知能(AI)サーバー向けの旺盛な需要が継続しており、低誘電特性や半導体パッケージ基板向けのスペシャルガラスが好調に推移している。
メディカル事業では、体外診断用医薬品の販売は堅調だが、インフレなどが影響した。複合材事業の販売は前年同期を上回った。
中間配当は1株当たり27円50銭。未定としていた期末は86円50銭、年間で114円を見込む。
業績予想を上方修正
日東紡は2026年3月期の連結業績予想を上方修正した。純利益は過去最高益となる375億円(前年同期比約2.9倍増)を見込む。
保有していた固定資産の売却に伴い、特別利益に341億円を計上するため。経常利益は185億円(同8.8%増)とした。
