東京大大学院生有志と飯舘村のゲストハウス「COCODA(ココダ)」が協力し、今秋に収穫した村産ホップを使って醸造した地ビール「IITATE ReCRAFT(イイタテ リクラフト)」が完成した。今月中旬から、同村の道の駅までい館や同大の学内生協で販売される。
村内のにぎわい創出や関係人口を増やそうと、地ビールを醸造する「飯舘村ホッププロジェクト」の一環。ココダ代表の大沢和巳さんや同大大学院生の有志らがホップを村内で栽培している。昨年初めてクラフトビールを製作、販売した。
2年目の今年は畑を拡大し、生産量も2倍にした。村産ホップ100%の新作「Pale Ale(ペール・エール)」も製作。昨年作ったビールと2種類で、350ミリリットル入り400缶ずつを醸造。ペール・エールは昨年のビールに比べて淡い鮮やかな金色で、ホップの甘みを感じる飲みやすいビールに仕上げたという。
同村の宿泊体験館きこりで1日、お披露目会が開かれ、招待された杉岡誠村長や村民ら約50人が新作ビールを手に杯を交わした。プロジェクト共同代表の小高慎太朗さん(23)と石橋宙郎(そらお)さん(24)は「皆さんの笑顔が見られてうれしい」と喜んだ。
