会津若松ザベリオ学園高の1年生は15日、棚田で作られたコメをアピールするため「会津の棚田米応援セット」と名付けた本年産米の販売に協力した。生徒が考えたパッケージを使用した商品で、喜多方市や北塩原村にある三つの棚田で栽培されたコメを袋詰めした。
棚田は作業に手間がかかることなどから県内外で荒廃の危機に直面している。このため県会津農林事務所は、自然環境の保全などの役割を担っている棚田の重要性を知ってもらい、生産振興につなげようと生徒考案のパッケージを使ったコメの販売を企画した。
生徒たちは春から活動をスタート。棚田米の良さをPRするため、生産農家の協力を得た田植え体験やワークショップなどを通じて、商品パッケージ作りに取り組んだ。
販売会は会津若松市のJA会津よつば直売所「まんま~じゃ」で開かれた。参加した同校の花見優來さん(16)は「自分たちのデザインが採用されてうれしい。棚田を知ってもらったり、棚田について考えてもらったりする機会になればと思う」と話した。
棚田米応援セットは「まんま~じゃ」や福島市の県観光物産館で販売される。
