富岡町を25日に訪れる予定だった中国浙江省海塩県の訪問が急きょ延期になった。日中関係の冷え込みを受けての対応とみられる。町と海塩県は1995年に友好交流都市を結んでおり、今年で30周年の節目となる。町が23日、発表した。
海塩県は中国で初めて原発が建設された地域。東京電力福島第2原発がある町と原発立地の関係から92年に交流を始め、95年に友好交流都市を締結した。これまで行政視察や中学生訪問を行い、東日本大震災後も町に応援メッセージが届くなど交流があった。
町によると、21日に海塩県側から「現在の国際情勢では良い交流ができない」とする旨の連絡が町にあったという。町担当者は「国家間の緊張が高まっていても交流を続けることは重要だ。訪問団の来町を待っていたので残念だ」とした。
