• X
  • facebook
  • line

幻の花、押し花作品に 120年に1度開花「黒竹」使い、福島で30日まで展示

2025/11/25 09:10

来場を呼びかける斎藤さん。中央が黒竹の花を使った作品

 福島市を拠点に活動するビオラ押し花倶楽部の斎藤なか代表(71)は、希少な黒竹の押し花を使った作品を完成させた。作品には黒竹の花や枝、6種の草花を使用したスズメなどが表現力豊かに登場する。斎藤さんは「120年に1度しか咲かないといわれる黒竹の花を見に来てほしい」とほほ笑んだ。

 斎藤さんは今年6月ごろ、親戚から同じ町内会の元会長宅に黒竹の花が咲いたと聞かされ、「押し花にしては」と提案を受けた。

 黒竹の花は分厚く、色味は目立たない。斎藤さんは数カ月間の試行錯誤を繰り返す中で、「竹は外に配置した方がいいかとか、このまま普通の作品にしたら地味だなとか。非常に悩んだ」と明かす。そんな時、夫忠雄さん(73)から「竹にはスズメが合うのでは」と助言を受け、作品の道筋が見えたという。

 制作には約2週間かけた。大仕事を終え、「(完成したことが)自分でもびっくり。声をかけてくれた親戚や花を提供してくれた元町内会長に感謝したい」と満足そうにうなずいた。

  作品は30日まで、福島市のうつわの岡崎で展示している。時間は午前10時~午後7時(最終日は同3時)。斎藤さんが制作したクリスマスバージョンの押し花絵や四季折々の風景を描いた押し花絵が楽しめる作品展「小さな押し花クリスマス」も同時開催している。一部の作品は購入することができる。問い合わせは同店(電話024・522・0463)へ。

この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line