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クマ被害防止へ、福島県が追加対策9692万円 専門家派遣や箱わな提供

2025/11/27 09:50

 福島県は本年度予算の予備費から9692万円を充て、クマ被害の防止に向けた追加対策を講じる。

 市町村向けにクマが好む柿の木などを伐採する専門家を派遣したり、箱わなや撃退スプレーといったクマ対策用品を提供したりするなどの対策を引き続き進める。

 クマ対策を巡っては、専門家の派遣や対策用品の購入に必要な事業費を計上した補正予算を10月に専決処分した。ただ県によると、市町村からの要望件数は県の想定を上回った。またその後も県内各地でクマの目撃や被害が相次ぎ、市町村からさらなる支援の要望があったため追加対策を講じることにした。

 専門家派遣をはじめ補正予算に盛り込んだ対策を進めるほか、県管理の河川敷での立ち木の伐採、やぶの刈り払いにも取り組む。例年は当初予算に事業費を計上して3、4本の河川で実施しているが、市町村からほかの河川でも伐採を求める声があったという。

 内堀雅雄知事は26日の定例記者会見で、政府がクマ被害対策パッケージを取りまとめたことに触れ「パッケージによる事業を実施できるようになるまでの間、緊急対応するため予備費を充てた」と説明した。

◇出没マップや関連ニュースはこちら→ クマトラッカー

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