「ふくしま鉄道博」は２９日、小野町多目的研修集会施設などで始まり、多彩な企画でＪＲ磐越東線の魅力を紹介している。ＪＲ小野新町駅開業１１０周年を記念し、磐越東線など福島県内の鉄道、沿線の地域活性化を考えてもらおうと県が主催した。３０日まで。
同施設には沿線住民らがワークショップで作った郡山、いわき、田村、三春、小野の５市町の磐越東線のジオラマを展示。主要駅の駅舎などが再現され、人気を集めた。磐越東線の歴史に関する資料や写真、鉄道のおもちゃなども並び、親子連れでにぎわっている。
初日は県内外の学生らが磐越東線の利活用やにぎわいづくりのアイデアを発表するサミットも開かれた。最優秀賞に輝いた福島高専鉄道愛好会は、朝の通勤・通学時間の列車を利用しやすくするためにデマンドバスを運行すること、バスの定期券で鉄道にも乗れるようにすることを提案した。
３０日は沿線の高校生が開発した「鉄道博オリジナルみそ玉」が発表されるほか、小町夢太鼓やいわき湯本高フラダンス部がパフォーマンスを披露。鉄道ファンで知られる演歌歌手徳永ゆうきさんによるステージもある。入場無料。
サミットのほかの受賞者次の通り。
優秀賞＝船引高３年総合的な探求の時間駅の魅力化・交通班▽特別賞＝田村高、日大工学研究科呑み鉄サークル▽奨励賞＝日大工学部磐東チーム、チーム鉄道貨物輸送、桐蔭学園中等教育学校
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