弓取り式を長く務めた序二段の聡ノ富士(伊勢ケ浜部屋)が24日、最後の7番相撲を取り終え、今場所限りでの現役引退を表明した。1996年初場所初土俵で48歳の古参力士は「やり切った。悔いはない」と話した。
群馬県出身。弓取り式は2013年初場所から中断を挟み、今年初場所5日目まで担当した。日本相撲協会の資料によると653回で、最多記録と言われている。
7月に定年を迎える師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が今場所が最後となり、自らも花道とした。「弓取りは緊張感もあったが、いい経験だった」。千秋楽に断髪式を行い、今後は東京都内で働くという。