厚生労働省は4日、2024年に脳死者から臓器提供があったものの、手術を担当する病院の受け入れ態勢が整わないことを理由に移植が見送られたケースが延べ662件あったと明らかにした。厚労省は25年から、移植希望者が手術を受ける病院を複数登録できるようにするなど、移植見送りを減らすための対策を進めている。
臓器提供をあっせんする日本臓器移植ネットワークが24年に脳死ドナー130人から提供があった心臓、肺、肝臓、膵臓、腎臓、小腸のうち、移植を打診しても見送られ、最終的にあっせん中止となった184の臓器を分析。厚労省の臓器移植委員会に報告した。