与党では7日、石破茂首相が辞任の意向を固めたことに対し「党の分裂を回避した。良い判断だった」(自民党幹部)との受け止めが広がった。ただ参院選大敗から1カ月以上過ぎてからの決断には、首相と距離を置く議員から「遅きに失した」と遅れを指摘する声も上がった。
自民は8日、総裁選の前倒しを巡り、国会議員を対象とした書面での意思確認を予定していた。幹部は「踏み絵を踏ませるのを避けられた」と安堵した。
衆参両院で少数与党となっている現状を踏まえ、公明党幹部は「誰が次の総裁になるにしても、野党を巻き込んで政策を進められる人でなければならない」と語った。