北海道・釧路湿原国立公園の周辺で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の設置が相次ぐ中、アルピニストの野口健さんが2日、釧路市の設置予定地を視察に訪れ「(設置を食い止める動きを)全国に広げていきたい」と述べた。野口さんは交流サイト(SNS)で、湿原の希少な野生生物や環境への悪影響を懸念する発信を続けている。
予定地は約2ヘクタールで、国の天然記念物オジロワシの営巣木から半径500メートル以内にかかる。
野口さんは、地元の研究者らと共に予定地近くのオジロワシの巣を観察。メガソーラー建設を巡る問題への関心が各地で高まっているとして、課題解決に向けた「最初で最後のチャンス」と訴えた。