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ガザ停戦、遺体返還が火種に 発効1週間、先行きは不透明

2025/10/16 20:37

 多くの建物が破壊されたパレスチナ自治区ガザ北部。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦発効から17日で1週間となる=16日、イスラエル南部スデロトから撮影(共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦が発効して17日で1週間。米政権が示した和平計画の「第1段階」の合意に基づく停戦はおおむね維持されているが、ハマスによる人質の遺体返還が火種としてくすぶる。「第2段階」はハマスの非武装化が含まれるとされ、交渉は難航必至だ。戦闘終結は依然、先行きが見通せない。

 イスラエル軍による北部ガザ市制圧作戦でガザ南方に避難した住民は「自宅」に帰還し始めたが、支援物資の搬入は不安定な状態が続いている。

 ハマスは13日、生存する人質20人全員を解放し、10人の遺体を15日までに引き渡した。イスラエル軍は、うち1人は人質の遺体ではないと発表した。合意では13日正午までに28人の遺体を含む人質全員を引き渡すことになっていた。ハマスは残りの遺体の収容に「多くの労力と特別な装備が必要だ」とし、時間がかかると主張している。

 米政権関係者は、戦闘で荒廃したガザでは遺体収容が困難だとして理解を示した。

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