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社会党結成80年で記念式典 委員長刺殺、首相も輩出

2025/10/23 19:58

 社会党結成80年の記念レセプションであいさつする社民党の福島党首(中央)=23日午後、東京・永田町

 社民党は23日、前身の社会党結成から11月で80年を迎えるのを前に、記念レセプションを東京・永田町の憲政記念館で開いた。相次いだ党内抗争や1960年の浅沼稲次郎委員長の刺殺、ライバルだった自民党との連立政権樹立など党史を振り返った。自社さ連立政権で首相を務め、17日に死去した村山富市元委員長に黙とうをささげた。

 社民の福島瑞穂党首は「憲法9条を改悪させなかったのは社会党があったからだ」と歴史的意義を強調。「植民地支配と侵略への反省とおわび」を明記した戦後50年の村山談話の精神を受け継ぎ「平和と社会民主主義を推し進めていこう」と呼びかけた。

 立憲民主党の近藤昭一代表代行、共産党の田村智子委員長ら約150人が出席した。

 社会党は45年11月に結成。89年の参院選では、土井たか子委員長の下で「マドンナ旋風」が吹いた。94年に首相に就いた村山氏は自衛隊合憲、日米安保堅持など党の基本政策を転換した。96年、社民党に名を変えたものの勢力は衰退。現在は衆院議員1人、参院議員2人となった。

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