【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は10日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意を巡り、トランプ米大統領の娘婿クシュナー氏とエルサレムで会談し、和平計画「第2段階」について協議した。第2段階ではハマスの武装解除やガザの治安維持のための国際安定化部隊設置が見込まれる。ガザには人質4人の遺体が残っている。イスラエル首相府報道官は会談後、イスラム組織ハマスに対し「返還を強く求める」と述べ、実現するまで第2段階には進めないとの認識を示した。
ネタニヤフ氏は10日、国会演説でハマスが「再び武装しようとしている」と主張し、武装解除に向け強硬手段も辞さない構えを改めて示した。
イスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏とクシュナー氏は、ガザ最南部ラファのイスラエル軍の支配地域で地下トンネルに閉じ込められているハマス戦闘員約200人の扱いを協議した。ハマスは9日、11年前に殺害したイスラエル兵の遺体を返還。見返りとしてイスラエルがトンネルから出てくるハマス戦闘員の安全を保証するかどうかが焦点となっている。
