2023年7月に浜松市で車を運転中にてんかんの発作で意識を失い、信号待ちの車に追突して2人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反の罪に問われた同市の会社員渥美優作被告(47)に、静岡地裁浜松支部は11日、懲役5年の判決を言い渡した。検察側は懲役5年6月を求刑し、弁護側は危険運転致死傷罪では無罪を主張していた。
来司直美裁判長は判決理由で、てんかん発作の前兆を感じながら、自らの意思で運転を始めたと指摘。「他人の生命を軽視する行為で、厳しい非難は免れない」とした。運転前後の記憶がなく、発作により意識を失った状態で運転したとの被告の主張を退けた。
