原子力規制委員会の再稼働審査に合格した北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)の再稼働について、鈴木直道知事が容認する考えを道議会で示す方針を固めたことが26日、関係者への取材で分かった。28日に始まる一般質問で答弁する。三橋剛副知事が25日に道議会最大会派の自民党・道民会議の会合で、現実的にやむを得ないとする知事の考えを伝えた。知事は道議会での答弁後の質疑や、周辺4町村の意向を踏まえ最終判断する。
関係者によると、道内で高まる電力需要や、北海道電が再稼働後に電気料金を平均的な家庭用で11%程度、企業用で7%程度値下げする方針を明らかにしたことなどを踏まえた。
北海道電は27年早期の再稼働を目指しており、同社と安全協定を結ぶ4町村や知事の同意が得られるかどうかが焦点となっている。
4町村の首長のうち泊村は17日に同意の意向を表明している。さらに神恵内村の高橋昌幸村長は26日、村議会の議員協議会で再稼働に同意する意向を表明した。
岩内町は議会で同意の意見書を可決している。
