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チ・チャンウク、“宿敵” ド・ギョンスと火花散るトーク「殺しても気が済まないくらいの悪党」 共演者が明かすエピソードも「現場のケミは、1億点」【韓国ドラマ『捏造された都市』会見】

2025/11/10 15:13

  • エンタメ総合
韓国ドラマ『捏造された都市』の会見より(C)2025 Disney and its related entities

 韓国俳優チ・チャンウクとド・ギョンス(EXO D.O)が共演する、オリジナル韓国ドラマ『捏造された都市』の会見が韓国で行われた。会見にはチ・チャンウクとド・ギョンスのほか、キム・ジョンス、チョ・ユンス、イ・グァンス、パク・シヌ監督が出席。火花散るトークを展開した。

【写真】火花散るトークを繰り広げたチ・チャンウク

 本作は、2018年に公開された映画『操作された都市』を再解釈した作品で、ある日突然、見覚えのない罪で「終身刑」を言い渡されてしまった青年テジュンが、自分の人生を狂わせた黒幕ヨハンへ復讐するべく奮闘するリベンジ・アクション物語。『操作された都市』でも主人公を演じたチ・チャンウクが本作でも主人公を、ド・ギョンスが今作で初めてヴィラン役に挑戦することでも注目を集めている。

 パク・シヌ監督はチ・チャンウクの起用について、「映画版でもすばらしい演技を見せていましたし、私にとっては、彼以外には考えられない、という感じでした。台本ができあがる前から、チ・チャンウクさんが出演の意思を示してくれました。台本ができあがり、投資が決まるまでには少し時間がかかりましたが、愛情をもって待っていてくださいました」と説明。今作に対するチ・チャンウクの並々ならぬ思いを伝えた。

 チ・チャンウクは、「初めて台本を読んだとき、多彩で魅力的なキャラクターたち、その関係性などに惹かれましたし、さまざまな見どころが詰まった作品だと思い、『うまくやりたい』と欲を覚えました」と出演理由を語ると、「テジュンは、夢を持つ真面目な青年。キャラクターよりも、彼が置かれた状況や、感情をうまく表現しようとしました。脚本家のオ・サンホさんには“テジュンは木のような存在でいてほしい”と言われたんです。その答えを見つけるのが、最後まで僕の課題でしたね」と振り返った。

 ド・ギョンスが演じるのは、表向きは上級市民のための特別なサービスを運営する“彫刻家”、裏では凶悪事件を設計する悪人のヨハン。オ・サンホ脚本家は、ド・ギョンスを当て書きしたという。「シナリオを読んでおもしい作品だと思いました。カーレースのシーンが特に興味深く、大がかりのシーンをどう映像化するのか気になりました。初めてのヴィラン役なので、自分がどんな姿を見せられるのかも楽しみでした」と語った。「実際に経験できることではないので、映画やドキュメンタリーを見て、想像力を膨らませて役作りをしました。ダンディなスーツを準備してもらい、髪を染めてパーマをかけて、その上黒い髪に染めて……。髪のセットを4時間かけたこともありました」と役作りの裏側も明かした。

 今作の最大の見どころが、テジュンとヨハンの手に汗握る対決となっている。ド・ギョンスは、「テジュンは生命力があってしぶとくて、ゴキブリのような男。いじめても、いじめても這い上がってくる」と表現。それを聞いたチ・チャンウクは「ヨハンはターゲット。本当に殺しても気が済まないくらいの悪党です!」と言い、さっそく火花を散らした。テジュンの命の恩人で、復讐に手を貸すヨンシクを演じるのは、俳優キム・ジョンス。チ・チャンウクとは映画『リボルバー』で共演したことがあり、「共演経験のあるチ・チャンウクさんが出演されると聞いて、彼を信じて出演を決めました」と明かすと、「ハードな現場でしたが、ジョンス先輩がいるおかげで頑張ることができました。先輩の撮影は終わっているのに、『帰らないで』と引き留めることもありました」と劇中と同じく、心の支えになっていたことを明かした。

 テジュンのもう一人の協力者ウンビを演じるチョ・ユンスは、オーディションで選ばれたラッキーガール。「シナリオを読み、スピーディーな展開が面白かったですし、ウンビという役に魅力を感じました。ウンビは親子関係で傷ついた経験からとげとげしいところもありますが、内面は傷つきやすく、人懐っこさもあるキャラクターです。テジュンと出会い、表情が柔らかくなっていく感情の流れを大事に、監督と話しあいながら役を作っていきました。現場ではチ・チャンウク先輩やキム・ジョンス先輩が面倒を見てくださいました」と感謝した。

 イ・グァンスが演じるのは、権力と財力を兼ね備えたヨハンのVIP顧客ドギョン。バラエティでも活躍するイ・グァンスは、この日のトークも絶好調。会見冒頭では、自分の後に挨拶をしたキム・ジョンスとチョ・ユンスが「チ・チャンウクの存在が出演理由でした」と語ると、そそくさとマイクを取り「遅ればせながら……。僕もチ・チャンウクさんとド・ギョンスさんと共演したかったんです」と後出し発言!MCに「もう遅いですよ」と突っ込まれ、たじたじになるというやり取りで会場を温めた。「台本を読んだ時、ドギョンのゲスっぷりに、台本に唾を吐きたくなりました。僕が台本を読む度に感じた不快感を、視聴者の方にも感じてもらいたいという気持ちで演じました」とユーモアを加えて役作りを説明。

 ド・ギョンスとは、バラエティ番組で何度も共演し、プライベートでもご飯を食べに行く仲。ということで、俳優としてのケミを尋ねられると「仲がいいので、ドラマの現場で会うのは照れくさいと思いましたが、現場で一緒に演技をするととてもプロフェッショナルな人でした。「この子はド・ギョンスだよな?」と思うほど、普段とは違う姿をしていました。集中して演技をする姿を見て多くを感じましたし、ド・ギョンスが人々から愛される理由が分かった気がしました」と絶賛し「チ・チャンウクさんとド・ギョンスさんのおかげでのびのびと演技をすることができて、現場には遊びに行くような感覚でした。現場のケミは、1億点でした!」と胸を張った。

 一方、ド・ギョンスは、「ドギョンというキャラクター自体がむかつくんですけど、そんなドギョンを憎たらしく、うまく演じてくださったので照れることもなく演技に没頭できました」と振り返った。

 本作では迫力あるアクションシーンも見どころの一つ。パク・シヌ監督は「さまざまなコンセプトのアクションが登場します。臨場感を活かそうと、カメラの種類もいろいろと準備をしましたし、キャストの皆さんが身を挺して演技をしてくれたのでリアルな映像を撮ることができました。エピソードごとに新たなアクションを見ることができると思います」と自信をのぞかせると、チ・チャンウクは「多彩なアクションが出てくるので、演じる僕も楽しかったです。アクション監督とたくさん話し合いをして、シーンごとにアクションに差をつけました」とこだわりを見せた。ド・ギョンスは「ヨハンのアクションは、いかに凄惨に残酷に、素早くあやめられるのかに重点を置きました」と言って2人のアクション対決に期待を持たせた。

 最後は、一人ずつ作品をハングル4文字で表現することに。パク・シヌ監督は「天下無敵」と回答。「テジュンは最後までエネルギッシュにヨハンに立ち向かう。天下無敵のヒーローのような部分があると思います」と説明した。「ドーパミン」(チョ・ユンス)「興味津々」(チ・チャンウク)「期待充足」(キム・ジョンス)「暴風アクション」(ド・ギョンス)と回答して行く中、トリをとったのはイ・グァンス。「今、今年一番のストレスを感じています」と笑いを取った後に、「いったん登録」と回答。「今作を一度見始めたら止まらない作品です。いったん、ディズニープラスを登録してください」と話すと、自然発生的に会場から拍手が沸いた。

 同作は動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」のコンテンツブランド「スター」で独占配信中。(全12話/4話一挙配信、以降毎週水曜2話配信)

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