アレンジいろいろ【わが家の夏レシピ】 夏野菜で猛暑乗り切る

 
新鮮な福島の夏野菜で、猛暑を元気に過ごそう

 10年に1度の暑さといわれる今年の夏。猛暑を元気に乗り切る「わが家の夏レシピ」を読者とリスナーから募集した。トマト、キュウリ、ナスなど夏を代表する野菜を中心に、すぐに試したいメニューが続々寄せられた。

 揚げて 漬けて

 「ナスの素揚げが大好きです!」というのは福島市の千ちゃんさん。「かつお節と麺つゆをかけ、玉ネギのスライスをナスで包みながら食べると、さらにおいしくなります」

 「トマトポン酢」の作り方を寄せてくれたのは、おこりんぼうミーさん。「ポン酢、ごま油、白ごま、砂糖少々を入れてしばらく漬けておくと出来上がりです」

 福島市・しろみさんからは「キュウリのつくだ煮」のレシピが届いた。「キュウリを薄い輪切りにして水分を絞り、麺つゆ、砂糖、酢で味付けして水分がなくなるまで煮込みます。ご飯にもビールにもよく合います!」。キュウリを煮る?と驚いたが、レシピから想像すると市販のキュウリのしょうゆ漬けのような感じだろうか。おいしそう。

 簡単に作れて野菜がたくさん食べられる「夏野菜のグリル」を紹介してくれたのは、郡山市・ねこのしきぶとんさん。「芋やナス、ズッキーニ、ピーマン、玉ネギ、肉を食べやすい大きさに切ってフライパンに入れます。上からコンソメ顆粒(かりゅう)をかけて、ふたをして10~15分加熱します。味のアレンジもいろいろできて、何より放っておいてできるので、コンロに寄りたくない暑い夏には助かります」

 めうがさんからは、ナスを使った本格的な作り置きレシピが。「家庭菜園でナスが大量に収穫されるので、オリーブオイル漬けにします。輪切りにしたナスをワインビネガーと水で煮て、絞って日干しし、大きな瓶にニンニクのスライスと交互に詰めて、好みでタカノツメを入れます。オリーブオイルを注ぎ、数日なじませます。そのままでも、バゲットにのせても、アレンジしてパスタも最高です。日持ちもするのでお薦めです」

 ほかには、桃の冷製パスタ(タコすけサルぞう!さん)、冷やしトマトラーメン(Dさん)、サラダそば(うめさん)、ぶっかけそうめん(郡山市・むらさきしきぶとんさん)など、冷たい麺類も人気。中にはこんなアレンジレシピも。

 「残ったそうめんは、麺つゆをなじませてごま油でお煎餅みたいに焼くとおいしいと職場の同僚から聞いたので、焼いてみると、あら、おいしい。先日は刻んだ青ジソとハムをトッピングして食べました」(トモチカさん)

 疲労回復に豚肉

 夏を乗り切るお薦めの食材と食べ方について、いわき市の料理教室FRASCO主宰で料理研究家、管理栄養士の伊藤晶子さんに聞いた。

 さっぱりしたものばかり食べていると、特に高齢者は栄養失調になってしまうことも。そこで、肉類や卵、豆腐など、たんぱく質が豊富な食材を使ったメニューにすると、夏バテ予防につながるという。お薦めの食材は豚肉。ビタミンB1が豊富で、疲労回復効果が期待できる。伊藤さんは夏になると豚の角煮をよく作るそうだ。多めに作って、再加熱して食べられる一品があると、気持ちも楽になる。ズッキーニなどの野菜を一緒に煮込むと、彩りにもなってさらにおいしくなるとアドバイスしてくれた。(佐藤香)