セシウム値下回れば安全

 

 水産物の放射性セシウムの基準値は、他の農作物などと同様に100ベクレル/キロと設定されています。これは、放射性セシウムに加えて、ストロンチウムなどからの内部被ばくが、あったとしても年間で合計1ミリシーベルトを超えないようにつくられています。

 農作物と同様、水産物でも最も気にしなければならない放射性物質はセシウムであることに変わりはありません。汚染された食品を摂取した際に受ける内部被ばくのほとんどは、放射性セシウムから引き起こされるからです。

 しかしながら水産物に関しては特に、実態とは反して、放射性セシウム「以外」の放射性物質から受ける内部被ばくが放射性セシウムから受ける内部被ばくと「同じ」だけあると考えて基準値が設定されています。

 安全を確実にするため、ストロンチウムなどからの内部被ばくを他の食品よりも前もって多く見積もり、セシウムが基準を下回れば問題がないように十分に配慮されているのです。