「基準値」は何歳でも安全

 

 内部被ばくの主な原因は汚染された食品の摂取です。汚染を防ぐために、食品の「基準値」が設定され、セシウムで1キロ当たり100ベクレルとされています。

 この基準値は、どんな年齢の方でも十分に安全を見込めるように作られています。

 例えば3歳と15歳の子どもを比べてみましょう。

 一般的に、同じだけ汚染のあるものを摂取した場合、若い3歳の方が身体への影響は大きいことが知られています。その一方で、15歳の方が身体は大きく、食べる総量は多くなります。ただ単純に「年齢が低い方が危ない」とはなりません。1キロ当たりのセシウムの基準値は、放射線への感受性がより高い3歳にも、食べる量のより多い15歳にも、両方に問題ないように作られています。

 乳幼児・小学生・中高生・成人、男・女、妊娠しているかどうか、それぞれの放射線への感受性と食べる総量などを考えて、どの場合であっても年間の被ばく量が1ミリシーベルトを下回るよう「基準値」は作られているのです。