さまざまな状況下で調査

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 放射線被ばくによる身体への影響はその被ばく「量」の問題です。どの程度の「量」を浴びると良くないのか。この問いに答えるために、〈1〉医療被ばく〈2〉環境被ばく〈3〉職業被ばくなど、これまでさまざまな状況下での調査が行われてきました。

 業務上の被ばくについては、これまで核関連施設に従事される方々の健康情報が各国から報告されています。15カ国からの情報をまとめたものや、日本からは、20万人以上の原子力産業に従事される方(平均の被ばく量は約12ミリシーベルト)を対象にがんによる死亡者数を調べたものもあります。

 職業被ばくに関するデータから導かれた被ばく「量」とがんによる死亡の関係は、原爆投下後の広島・長崎から導かれた被ばく「量」とがんによる死亡の関係と、大差がないことが知られています。以前紹介した結核治療時の被ばくデータも同じです。このように、さまざまな状況下で被ばく「量」とがんの関係が調べられ、お互いの結果に大きな矛盾がありません。

 加えて日本からの報告では、放射線に加えたばこやアルコールなどの生活習慣の影響が非常に大きいことも言われています。