空気中のセシウムほぼない

 

 大気中のちりやほこりに付いている放射性物質がどの程度かは「エアサンプラ」と呼ばれる機械で検査がなされています。何時間もかけて大量の空気を吸い込み、フィルターに通します。その後フィルターに残った放射性物質(主にセシウム)を計測しているのです。

 完全にゼロというと語弊がありますが、避難指示が出ている区域内でも、空気中のセシウムはほとんどありません。検出する場合でも何時間も計測して機械の検出限界をごくわずかに上回る程度です。これは、今現在原発から放射性物質が放出されて風で流れてきたわけではなく、雨などによって地面に落ちたセシウムが土に付き、ほこりとなって少し飛ばされたものです。

 換気には湿度の調節や、衛生的な意味合いもあります。避難指示区域外はもちろんですが、避難指示が解除される地域であったとしても、換気のために窓を開けたり、洗濯物を外に干すことで家の中に強い汚染を招いたり、被ばくによる健康リスクを考えたりするような必要はありません。