トリチウムの影響小さい

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 トリチウムは今回の原発事故によって周辺にばらまかれてしまった人工の放射性物質であると同時に、自然界で作られる天然の放射性物質です。体内にも大体数十ベクレル存在しています。ただ、発せられる放射線のエネルギーが非常に小さいため、トリチウムによる内部被ばくは他の放射性物質と比べて桁違いに低く、年間で1ミリシーベルトの10万分の1ほどです。

 それに対し、われわれは元々日常生活において周りのさまざまな放射性物質から年間で約2.1ミリシーベルトの放射線を浴びています。そしてその約3分の1は、主に魚介類に含まれる天然の放射性物質(ポロニウムと言います)を摂取することによって起きています。カリウムからではありません。これは世界的に見ても海産物を多く食べるわれわれに特有の事情です。

 トリチウムは汚染水の問題から、海水や海産物などと関連して話題になることが多いのですが、被ばく「量」全体からすると、現状のトリチウムによる影響はポロニウムなどの天然の放射性物質に比べ桁がいくつも異なるほど小さいのです。