ミスと故障 初の原発事故

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 第2次世界大戦中の広島と長崎への原子爆弾の投下だけではなく、その後の核実験および核処理施設・原子力発電所での事故など、さまざまな理由で放射線被ばくは引き起こされてきました。福島第1原発事故以外の原発事故として、チェルノブイリとスリーマイル島での事故が知られています。

 1979年3月28日、米国ペンシルベニア州に流れる川の中州(スリーマイル島)に建設された原子力発電所で、3カ月前に営業運転を開始したばかりの原子炉から放射性物質が環境中に漏れ出し、10万人規模の住民避難を伴った最初の原発事故が起きました。

 人為ミスにより給水ポンプが停止したことから原子炉の圧力と温度が上昇、自動的に圧力逃がし弁が開いて原子炉は緊急停止しました。

 しかし、その圧力逃がし弁が故障して開きっぱなしとなったために原子炉の冷却水が失われ、加えて冷却水が減っていることを運転員が誤認するという、機器の故障と人為ミスが重なり、結果として炉心が損傷し放射性物質が環境中に漏れ出ました。

 不幸中の幸いにも周辺地域住民の被ばく量は低く済みましたが、国際原子力事象評価尺度ではレベル5=事業所外へリスクを伴う事故として記録されています。