フラで仮設住民に"笑顔の花"を 好間高・フラダンス同好会

 
フラで仮設住民に

古里いわきと福島の復興に向けて踊り続ける好間高フラダンス同好会の会川さん(後列右)とメンバー

 ハワイ語で「陽気なダンサーたち」を意味する「ウイラニ オーラパ」。いわき市の好間高フラダンス同好会「ウイラニ オーラパ」はその名の通り、双葉郡の住民が暮らす同市の仮設住宅を訪れ、陽気なフラダンスで避難者を笑顔にしている。リーダーで3年の会川桃子さん(17)は「私たちのフラで笑顔が広がり、地域が明るくなれば」と願いを込める。

 同好会は2013(平成25)年6月、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響が残るふるさとの福島に「笑顔を取り戻したい」との思いで発足。3年生4人と1年生2人が所属しており、仮設住宅のほか、地元の高齢者施設や小学校も訪れている。仮設住宅の慰問活動などが評価され昨年11月、第18回ボランティア・スピリット賞(プルデンシャル生命など主催)を受賞。受賞を契機に活動の幅は一層広がり、兵庫県で1月に行われた阪神・淡路大震災の追悼祭に招待され、フラダンスを披露した。今後は東北各地を巡り、多くの"笑顔の花"を咲かせる予定だ。

 会川さんはいわき明星大に進学し英語教諭を目指す。「フラを通じて多くの人と出会い、人の痛みを感じた。人とのつながりを大切にしながら、いわきや福島県の復興に向け踊り続けたい」と誓った。