いわき市の4~6月のふるさと納税寄付額が9800万円に上り、過去最多だった2023年同期(8400万円)と比べて1.17倍になっている。市は4月以降、600品目程度だった返礼品の数を倍増させたことなどが奏功したと分析している。
市によると、20年度以降の寄付額は5億円台で推移。東京電力福島第1原発事故の処理水海洋放出を受けた応援などで23年度は9億2千万円にはね上がった。24年度は6億7100万円だった。
市は本年度、寄付額の増加に向けた各種施策を展開。返礼品を増やしたり、返礼品をアピールするサムネイルデザインを改善したりしている。
市によると、ふるさと納税に対する返礼品のうち、防災備蓄品や日用品、コメ、海産物が人気という。
例年寄付が増加する12月に加え、総務省が9月に予定するふるさと納税制度の変更に伴う駆け込み需要も追い風にしたい考えで、市は「過去最高額を目指していく」(創生推進課)としている。