いわき市の「やまき九段けん玉クラブ」代表の山木弘行さん(57)が日本けん玉協会の会長に就任した。山木さんは「けん玉が持つ無限の可能性を広めていきたい」と意気込んでいる。
日大東北高1年の時にけん玉を始め、初めて参加した大会で競技としての魅力を感じ、日本けん玉協会に加盟した。「日本一になりたい」という夢に向かって技を磨き、国士舘大2年で出場した全日本けん玉道選手権大会で初優勝に輝いた。その後も一線で活躍し、国内最高峰の大会で通算11回優勝するなどの快挙を成し遂げた。
2007年には、建築資材販売会社を経営する傍ら、同クラブを開所。これまで約2000人の子どもたちにけん玉の技術を伝え、大きな大会で好成績に導いてきた。山木さんは「協会の理念でもある『焦らず、慌てず、諦めず』の心を子どもたちに伝えている」と話す。
同協会では、理事長を10年間務め、運営に貢献。今年3月の総会で会長に選任された。同協会は、今年で結成50周年の記念の年に当たる。全国各地で開かれる記念大会に足を運び、けん玉の振興に奔走する。山木さんは「世界中どこでも楽しめるけん玉の魅力を広め、平和に楽しくけん玉ができる環境づくりに努めたい」と意欲を示す。