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「もっと早く辞めるべきだった」 野党協議を重ねた姿勢評価も

2025/09/07 19:06

 退陣する意向を表明した石破首相の記者会見を報じる街頭のテレビ=7日午後6時44分、東京・有楽町

 参院選で大敗しながら続投に意欲を示していた石破茂首相が退陣を表明した。有権者は「もっと早く辞めるべきだった」と、居座りの末の追い込まれ退陣を批判。一方、少数与党下で野党と政策協議を重ねた姿勢を評価する声も。次期首相への注文も次々に上がった。

 東京都杉並区の団体職員松岡智博さん(56)は「国政選挙で連敗したのだから、辞任は当然。ここまで粘ったのに、追い込まれて辞めるのは政治家としてみっともない」と、ばっさり。参院選から既に1カ月以上が経過し「政治の停滞につながる。もっと早く決断すべきだった」と批判した。

 参院選後に官邸前で開かれた「石破辞めるなデモ」に参加した千葉市の堀内朝夫さん(72)は「数の力で決めるこれまでの自民と違い、野党と話し合って政策を決めてきた」と石破首相を評価。今後「石破氏以外に野党と交渉できる人はいるのか」と疑問を呈した。

 日米地位協定の改定に意欲的だった石破首相。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の近くに住む大城ちえ子さん(71)は「米兵の事件事故を防止する手だてを考える前の辞任は残念だ」と話した。

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