過激派「中核派」の最高指導者だった清水丈夫氏(88)が9月、中核派トップに当たる同派議長を退任したことが5日、関係者への取材で分かった。関係者によると、高齢などが理由としている。清水氏は1969年から潜伏。97年に議長に就任した。2020年9月、約半世紀ぶりに同派の集会に姿を見せ、注目を集めた。後任は置かないという。
中核派は63年に発足した。反天皇制や成田空港建設阻止などを主張。沖縄返還協定に反対するデモ隊が派出所などを襲撃し、新潟県警から派遣された警察官が死亡した71年の「渋谷暴動事件」では、警視庁は中核派関係者の関与を特定した。