沖縄県南城市の古謝景春市長は6日、市職員に対するセクハラ問題を巡り、自身に対する不信任決議を可決した市議会を解散した。公選法に基づき、40日以内に市議選が行われる。11月9日投開票が有力。市議選後の市議会で再び不信任決議が可決されれば古謝氏は失職する。可決には全議員(定数20)の3分の2以上の議員が出席し、過半数の賛成が必要となる。
古謝氏は議会解散後、セクハラを重ねて否定し「市政の混乱を理由に不信任決議を可決されたのは大変不本意だ。辞職すれば(セクハラを)認めることになると判断した」と記者団に述べた。中村直哉前議長は「辞職を選んで信を問うのがベターだ」と批判した。
市が設置した第三者委員会は5月、古謝氏による複数のセクハラ行為を認定し、再発防止策として古謝氏の辞職を提言。古謝氏は8月以降、女性職員に対し「変なこと、やられてないって言ってね」などと口止めするような発言をしていた。
これらを受け、市議会は9月26日、不信任決議を賛成多数で可決した。