新型コロナウイルス感染症が全国で猛威を振るっています。昨今の状況を聞いて、不安な方も多いのではないでしょうか。

　今後、自分自身が感染せず、そして周りにも感染を広げないために、それぞれが他人と距離をとることが必要となる場合があります。しかし、人との接触や刺激、ライフスタイルを制限し、数日から数週間もどこかに閉じこもると、不安や不眠、抑うつ気分や怒り、フラストレーションを感じることは少なくありません。特にもともと持病のある方、ご高齢の方など、より強く苦痛を感じるかもしれません。しかし、それは自身の弱さではなく、人間の自然な反応です。

　もし、あなたが他人と距離をとることが必要になった場合、どのように時間を過ごしてストレスを発散するか、どうやって身体的・精神的健康を保つか、誰にサポートをお願いできるのかなどをあらかじめ考えておくことは大切です。

　小さなことでも日課を持つこと、携帯でもペットでも何でもつながりを持つこと、できるだけ規則正しく睡眠と食事を取ることは大切です。加えて、ウイルスに関するメディア報道に触れすぎると、それが精神的なダメージになることもあります。いつも最新の情報に触れることは大事ですが、ウイルスの報道に触れる時間と、それと全く関係ない時間のバランスもとても重要です。