がん予防、禁煙が最も効果

 

 県民健康調査の一つである「こころの健康度・生活習慣に関する調査」では、不安やストレスに重点を置き、現状の調査と電話などによる支援が行われています。精神的な健康度を知るために、気分の落ち込みなどに関する六つの質問に答えていただき、うつ病や不安障害といった状態にないかが毎年調べられてきました。

 それに加えて、喫煙や飲酒、睡眠満足度や主観的な健康観など、さまざまな日常生活に関する質問も行われています。

 喫煙に関して、2018(平成30)年度の男性の喫煙率はおおよそ4人に1人(22.9%)、女性は17人に1人(6%)という数字でした。この数字も、ほかの健康の数字と同じく、11年度から比べると徐々に改善しています。県民健康調査以外の全国で行われている調査と比べても、ほとんど遜色ない程度まで喫煙率は低下しました。

 このように改善が見られる一方、「健康日本21」で目標とされる喫煙率にはまだまだ遠い状況です。喫煙は肺の病気だけではなく、口や鼻・喉・消化管などさまざまな場所のがんや心臓の病気などとも関係します。

 たばこによる悪影響は、禁煙によって抑えることができますし、そのメリットは大きいです。さまざまな対策の中で、がんの予防にも禁煙が最も効果があると言っても過言ではありません。