県内有数の種苗生産農家だった南相馬市鹿島区のカヤノキファームの状況は東京電力福島第1原発事故で一変した。代表の只野孝一さん(64)は山形県に一時自主避難し、2012(平成24)年に本格的に営農を再開したが、何十年も付き合いのあった大手量販店から「南相馬の苗は取り扱わない」と告げられ、取引を断れるなど風評被害に苦しんだ。13年度の受注額は震災前の約半分に落ち込み、14年度も約6割にとどまったという...
この記事は会員専用記事です
残り383文字(全文583文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。