エアレースの厳しさは予想以上だった。 地上から高さ25メートルのパイロン(空気で膨らんだ柱)の間を最高時速370キロですり抜ける。イメージと実際の速度が合わないと操縦が乱れて飛行は安定しない。飛びきるのがやっと。他のパイロットとの差は歴然だった。 「早く技術を習得しなければ」。機体の改良に多額の費用を投入できるわけもなく、頼れるのは己の技術向上のみ。大会を重ねる中で成長し、最終第6戦(スペイン)...
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