古里ですぐの酒造りは絶望的。そんな中、手を差し伸べてくれたのは同じ蔵元だった。 その人は、旧知の関係にあった南会津町にある国権酒造の社長、細井信浩さんだ。「センターにあった酵母を使って、うちで酒を造らないか。自由に酒を造れるよう、うちの杜氏(とうじ)と蔵人に言ってあるから」。生き残っていた酒母から酵母を取り出す作業を進めていた中で、男気あふれる言葉をいただいた。 2011(平成23)年5月下...
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