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【11】二つの故郷の今を伝える 鈴木酒造店社長、杜氏・鈴木大介

2021/09/25 08:30

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道の駅なみえの酒蔵でもろみの仕込み作業を行う私(右)と彦気。私たちの酒造りは二つの故郷で、これからも続いていく

 「故郷(ふるさと)ふたつ」  これは今月上旬に発売したばかりの貴醸酒(水の代わりに酒で仕込む酒)の名前だ。「海」と「山」の2種類あり、海は長井で造った純米酒を浪江で、山は浪江の純米吟醸を長井でそれぞれ再仕込みして完成させた。  東日本大震災から10年半。私は酒造りを通して、故郷が「浪江」と「長井」の二つになった。古里に帰る、帰らない。帰れる、帰れない―。震災を経て、福島の人々はさまざまな境遇に置...

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