私と円尾(まるお)敦子さんは、とうとう東京パラリンピックの舞台に立った。2021年8月28日、生涯忘れられない一日だ。 女子パラトライアスロン視覚障害の部のスタートラインは、お台場海浜公園に設けられた。ふと横を見ると、敦子さんが想像以上に緊張している。大事なレースなのに、浮足立ってしまってはいけない。ガイド(伴走者)の私が、何とかしなくては。 「敦子さん。敦子さんとこの場に立てたことがうれしいで...
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