幼少期から「昆虫少年」と呼ばれていた。両親に買ってもらった昆虫図鑑はボロボロになるまで繰り返し読んだ。東京に住んでいたが、当時はまだ空き地などがあり、昆虫を追い掛ける場所はたくさんあった。それでも実物のゲンゴロウは見たことがなかった。 小学5年生の時、お小遣いの500円を持って祭りの縁日に出掛けると、通り掛かった屋台にゲンゴロウが300円で売っていた。図鑑でしか見たことがない憧れの昆虫を迷わず買...
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