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【7】親子の出張、最初で最後 諸橋近代美術館長・諸橋英二

2022/04/19 15:00

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フィンセント・ファン・ゴッホ「座る農婦」(1884~85年、諸橋近代美術館蔵)。父との思い出が詰まった作品だ

 ダリ常設美術館のイメージが定着してうれしいが、印象派などの西洋近代絵画約40点も当館コレクションの柱になっている。その中から思い出に残る3点を紹介したい。 セザンヌ「林間の空地」は、パレットナイフで厚塗りした初期の実験作だが、購入時はすすがかかって汚かった。修復のため、都内の工房まで運んだ。修復過程を目の当たりにしたのは初めてだった。まだ開館前の出来事で、美術館にとって修復作業は大切なことだと学...

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