歴史学者の木村茂光さんは、畑作の農耕文化に注目して農業史の研究を続けてきた。人々の生活などと組み合わせて分析してみると、歴史の転換期には畑作物が大きな役割を果たしたと指摘する ▼代表的な作物として木綿を挙げる。栽培は中世の戦国時代から盛んになり、生活面で「衣料革命」ともいえる効果をもたらした。木綿の普及の過程で流通の分業化など社会経済の仕組みが変化し、近世の江戸時代への扉が開かれたとする(「...
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