若者目線で本県の人口減少対策を考えようと、大学生や市町村、企業の若手で構成するチームが10日、福島市で活動を始めた。企業訪問などを通じ、若者に選ばれる雇用の受け皿づくりに必要な取り組みを提案し、県の施策に反映させる。
人口減少対策を官民一体で進めるための連携組織「ふくしま共創チーム」の下部組織として設置。県が浜通り、中通り、会津でそれぞれ組織した。3地域とも学生ら約30人で構成。意見をまとめ、来年2月に成果を発表する。
10日に活動を始めたのは中通りのチーム。菓子食品卸売業の渋谷レックス(福島市)を訪問後、グループに分かれて意見交換し、成果を発表した。
あるグループは週休3日制の導入を提案。休みが増える分、生産性を高めるためにデジタル変革(DX)を進められるよう行政が支援すべきだとした。このほか、職場にスポーツジムを併設すべきだとの意見や、有給休暇の取りやすさが重要だとの声もあった。
福島民友新聞社の小野広司常務郡山総支社長がオブザーバーで参加した。浜通りチームは16日、会津チームは17日に活動を始める。